AIは人間の脳と、似ているところがあるってホント?
まず、答え
AIと人間の脳は、一部だけ似ています。AIの中身は、脳の神経細胞(ニューロン)のつながりをまねて作られています。でも、脳とまったく同じではありません。脳をヒントに、似せて作った道具です。
どうして?
人間の脳は、たくさんの神経細胞が線でつながっていて、よく使うつながりが強くなることで、覚えたり考えたりします。AIの「ニューラルネットワーク」も、たくさんの計算する点をつなぎ、答えが合うようにつながりの強さを少しずつ調整して学びます。この「つながりで学ぶ」という考え方が、脳をヒントにしているところです。
もう一歩
似ているのは「たくさんの単位がつながり、そのつながりの強さを変えて学ぶ」という大きな仕組みだけで、中身はかなり違います。脳は少ない経験からでも学べて、体で感じ、感情を持ち、しかもとても少ない電気で動きます。いまのAIは、膨大なデータと大きな電気を使って、決まった計算をくり返しているだけで、何かを感じているわけではありません。「ニューロン」という同じ言葉を使っていても、脳の細胞とAIの計算の単位は別ものです。脳をまねて出発した技術が、今では脳とは違う独自の得意・不得意を持つようになった、と考えるとわかりやすいです。
へぇ、となる話
「ニューラルネットワーク」という考え方は、じつは何十年も前からありました。コンピュータの力とデータがそろった近年になって、ようやく実力を発揮できるようになったのです。
身のまわりの同じしくみ
自転地球が自分でくるくる回ること。昼夜のもと。車に何度も乗って上手になる、九九をくり返して覚える。「くり返すほどつながりが強くなって、上手になる」のは、あなたの脳もAIも同じです。