どうして、動画やゲームは、やめられなくなるの?
まず、答え
動画やゲームがやめられなくなるのは、脳が「次は、もっと良いことがあるかも」と期待して、うれしさの物質を出し続けるからです。作る側も、なるべく長く楽しんでもらえるよう、じょうずに工夫しています。だから、やめられないのは、あなたの意志が弱いからではありません。しくみを知って、自分でルールを決めるのがコツです。
どうして?
脳には、「次に良いことがありそう」と感じると、わくわくする物質を出すしくみがあります。動画は次々おすすめが出てきて、ゲームはあと少しでレベルアップ。「もう少しで、もっと良いことが」と思わせる作りになっていると、脳は、なかなか止まれません。
とくに、「何が起きるか分からない」ときほど、脳は強くひきつけられます。次の動画が当たりか外れか分からない、ガチャで何が出るか分からない。この「分からないわくわく」が、やめにくさを生んでいるのです。
もう一歩
動画やアプリを作る会社は、「なるべく長く使ってもらう」ことを、本気で研究しています。自動で次が始まる、通知が来る、あと少しで区切りがつきそうで、つかない。これらは、あなたをせめる仕掛けではありませんが、あなたの脳のくせを、じょうずに利用しています。
だから、「自分の意志だけでがまんしよう」とするより、しくみに負けない工夫をするほうが、うまくいきます。たとえば、時間を決めてタイマーをかける。自動再生を切る。ねる前は見ない。近くに置かない。こうして、環境のほうを整えると、意志の力にたよらず、やめやすくなります。楽しむのは、悪いことではありません。大切なのは、あなたが道具を使うのであって、道具にあなたが使われないこと。しくみを知る人ほど、上手につきあえます。
へぇ、となる話
「あと1本だけ」が止まらないのは、区切りのところで、脳が「もっと」と感じるように作られているからです。プロがたくさんの人を観察して、いちばん続けたくなる作りを研究しています。相手が本気で工夫していると知れば、「これは、続けたくなって当然だ」と、自分を責めずにすみます。
身のまわりの同じしくみ
おかしがやめられないこと、もう一話だけとマンガを読み続けること、ガチャを回し続けたくなること。どれも、「次はもっと」と脳が期待する、同じしくみです。気づいて、区切りを自分で作れると、じょうずにつきあえます。