なぜセーターを脱ぐとパチパチして、服がまとわりつくの?
まず、答え
服どうしがこすれて+と−に分かれ、引き合ってまとわりつき、たまった電気が一気に流れるときにパチパチと鳴るからです。
どうして?
服を着て動いているあいだ、下着とセーター、スカートとタイツは、ずっとこすれ合っています。そのたびに−の電気が片方へ引っこして、一方が+、もう一方が−になります。ちがう種類の電気は引き合うので、服が体や別の服にぴったりとくっついてはなれなくなります。
脱ぐときは、その引き合っている2枚をむりやりはなす動きです。はなれたしゅんかん、たまっていた電気が空気を飛びこえて一気に流れ、小さな火花になります。あのパチパチという音は、その火花が空気をふるわせた音です。
もう一歩
まとわりつきやすさは、素材の組み合わせで決まります。ウールやナイロンは−の電気をわたしやすく、ポリエステルやアクリルは受け取りやすいので、この2つを重ねると静電気こすれてたまった電気。が起きやすくなります。反対に、綿や麻は水分をふくみやすく、電気がにげていくのでたまりにくい素材です。
柔軟剤や静電気防止スプレーは、せんいの表面をなめらかにして、こすれにくくします。同時に、水分をつかまえて電気をにがす通り道を作るはたらきもあります。
へぇ、となる話
暗い部屋でセーターを脱ぐと、青白い小さな光がチカチカ見えることがあります。あれは本物の火花で、雷とまったく同じ「たまった電気が一気に流れる」現象です。雷はこれが何億倍も大きくなったものだと考えると、雷のしくみもぐっと身近になります。
身のまわりの同じしくみ
スカートが足にはりつく、脱いだシャツにほこりや髪の毛がつく、ふとんをめくるとパチパチ鳴る。どれも同じ静電気のしわざです。