なぜ下じきをこすると、髪の毛がさか立つの?
まず、答え
髪の毛の1本1本が同じ種類の電気を持って、たがいにしりぞけ合うからです。
どうして?
下じきで髪をこすると、髪から下じきへ−の電気(電子)が引っこして、髪の毛はどれも+の電気を持つようになります。同じ種類の電気どうしは、はなれようとします。
髪の毛はとても軽いので、そのしりぞけ合う力に負けて、いちばん遠くなる方向、つまり上や横へ広がります。これがさか立って見える正体です。となりの毛からも、そのまたとなりの毛からもおされるので、全体がふわっと開きます。
もう一歩
同じことをしても、うまくいく日といかない日があります。空気がしめっていると、髪のまわりの水分を伝って電気がすぐににげてしまい、しりぞけ合う力が残らないからです。かわいた冬の日にうまくいきやすいのは、そのためです。
シャンプーのあとのよくかわいた髪は、電気がたまりやすく、とくにさか立ちやすくなります。反対に、少ししめった髪や、リンス・トリートメントをつけた髪では起きにくくなります。
へぇ、となる話
科学館には、金属の球にさわると髪の毛が全部立ち上がる装置(バンデグラフ起電機)があります。あれも、体じゅうを同じ種類の電気にして、髪どうしをしりぞけ合わせているだけです。しくみは、下じきと髪の毛とまったく同じです。
身のまわりの同じしくみ
ニット帽を脱いだときに髪がふわっと広がる、セーターを頭からぬぐときに髪が立つ、ふとんをめくると毛布のけばが立つ。どれも同じ電気になったものどうしが、おし合っています。