なぜ静電気は、引きよせたり、しりぞけたりするの?
まず、答え
電気には+(プラス)と−(マイナス)の2種類があって、ちがう種類は引き合い、同じ種類はしりぞけ合うからです。
どうして?
ものは、目に見えないくらい小さなつぶが集まってできています。そのつぶの中には、−の電気を持つ「電子」というもっと小さなつぶがまじっています。ふだんは+と−の数がつり合っていて、電気があるようには感じません。
ところが、ものとものをこすり合わせると、電子が片方からもう片方へ引っこしてしまうことがあります。電子をもらった方は−が多くなり、わたした方は+が多くなります。こうして+と−に分かれた2つは、たがいに引き合います。反対に、同じ種類になったものどうしは、はなれようとします。
もう一歩
こすって電気がかたよることを帯電といいます。どちらが電子をわたしやすいかは、材料の組み合わせで決まっていて、その順番を帯電列と呼びます。たとえば髪の毛やウールは電子をわたしやすく、プラスチックやポリエステルは受け取りやすいので、この組み合わせだと静電気こすれてたまった電気。がよく起きます。
大事なのは、こすっても電気が新しく生まれたわけではないということです。もともとあった−が引っこししただけで、+と−の合計は変わりません。
へぇ、となる話
こすった下じきを、電気を帯びていないはずの紙きれに近づけても、紙は引きよせられます。これは、下じきの電気が紙の中の+と−をちょっとだけ片寄らせ、近い側に反対の電気を呼び出すからです。このはたらきを静電誘導といいます。風船が壁にくっつくのも、これと同じしくみです。
身のまわりの同じしくみ
下じきをこすって髪の毛を立たせる、風船を壁にくっつける、ラップが手にまとわりつく。どれも+と−の引き合い・しりぞけ合いで起きています。磁石のN極とS極が引き合い、同じ極どうしがしりぞけ合うのも、よく似た関係です。