どうして、はじめの一歩がいちばん重いの?
まず、答え
はじめの一歩が重いのは、やる気は「やる前」ではなく「やり始めてから」出てくるからです。多くの人は「やる気が出たら始めよう」と待ちますが、じつは順番が逆。少しだけ手をつけると、あとからやる気がついてきます。
どうして?
脳には、動き始めると元気が出てくる部分があります。ほんの少しでも体を動かすと、そこがはたらいて、「もう少しやってみよう」という気持ちがわいてきます。だから、いちばん力がいるのは「始める」ところ。動き出してしまえば、あとは楽になっていきます。
反対に、始める前は、まだそのスイッチが入っていません。だから「めんどうだな」「あとでいいや」と感じるのは、なまけているのではなく、ふつうのことなのです。
もう一歩
一歩を軽くするコツは、「小さくしすぎる」ことです。ドリルを1ページではなく、1問だけ。片づけを全部ではなく、1つだけ。「これくらいならできる」まで小さくすると、スイッチが入りやすくなります。
もうひとつは、「5分だけやる」と決めること。5分たったらやめてもいい、というルールにすると、始めるハードルがぐっと下がります。そして多くの場合、5分たつころには、やる気がついてきて、もう少し続けたくなっています。始めることさえできれば、半分は勝ちなのです。
へぇ、となる話
作業を始めると気分が乗ってくることは、昔から「作業興奮」と呼ばれてきました。掃除を始めたら止まらなくなった、という経験はありませんか。あれも同じしくみ。やる気は、待つものではなく、動いて呼び出すものなのです。
身のまわりの同じしくみ
宿題、部屋の片づけ、練習、日記。どれも「始めるまで」がいちばん重くて、始めてしまえば意外と進む。この「はじめの一歩が重い」しくみは、大人の仕事でもまったく同じです。