どうして、ネットでは悪口が増えるの?
まず、答え
ネットで悪口が増えるのは、相手の顔が見えず、名前をかくせることが多いからです。目の前に人がいないと、相手の気持ちが想像しにくく、「これくらいいいだろう」と、きつい言葉が出やすくなります。でも、画面の向こうには、ちゃんと心を持った人がいます。それを忘れないことが、いちばん大切です。
どうして?
人は、目の前の相手には、そう簡単にひどいことを言えません。相手の悲しそうな顔が見えて、心が痛むからです。この「相手の気持ちを想像する力」が、ふだんはブレーキになっています。
でも、ネットでは、相手の顔も反応も見えません。名前をかくして書けることも多い。すると、このブレーキがきかなくなり、面と向かっては言えないことも、書けてしまうのです。さらに、みんながきつい言葉を書いていると、「自分も」と流されやすくなります。こうして、ネットでは悪口が、実際より増えて見えるのです。
もう一歩
大切なのは、二つのことです。ひとつは、自分が書くとき。「これを、相手の目を見て、直接言えるかな?」と考えてみること。言えないなら、書かないほうがいい。画面の向こうの相手も、あなたと同じように、傷つく心を持った人です。かくれているつもりでも、言葉には、その人の心が表れます。
もうひとつは、悪口を受けたとき、そして見かけたとき。もし自分がきつい言葉を受けたら、一人でかかえず、信頼できる大人に相談してください。あなたが悪いのではありません。そして、だれかが悪口を書かれているのを見たら、いっしょになって書かない。できれば、「やめよう」と言ったり、書かれた人にそっと優しくしたりする。ネットの空気は、一人ひとりの言葉で作られています。あなたの優しい一言が、画面の向こうを、あたたかくできるのです。
へぇ、となる話
顔が見えず、名前をかくせると、人はふだんより大胆になります。これは昔から知られている、人の心のくせです。だからこそ、ネットを使うときは、いつもより少しだけ、「相手の気持ち」を意識するくらいが、ちょうどよいのです。想像力は、ネットの世界で、いちばん大切な優しさになります。
身のまわりの同じしくみ
かげ口、こそこそ話、だれが書いたか分からない落書き。どれも、「相手が見えない・自分がかくれられる」と、きつくなりやすい、同じしくみです。見えなくても、その先には人がいる。それを忘れないことが、身を守り、人を守ります。