事業承継ってなに?
まず、答え
事業承継とは、会社やお店を、次の人に受けつぐことです。作った人がいつまでも続けられるわけではないので、だれかがバトンを受け取って、その事業を続けていきます。せっかく生まれた「だれかの役に立つしくみ」を、絶やさないための、大切な受けわたしです。
どうして?
人には、年をとったり、引退したりするときが来ます。でも、その会社やお店が世の中の役に立っているなら、そこで終わってしまうのは、もったいないことです。お客さんも困りますし、はたらく人も仕事を失います。
そこで、事業を次の人に引きつぎます。子どもが受けつぐこともあれば、はたらいていた人や、まったく別の人が受けつぐこともあります。バトンをわたすことで、その事業が生み続けてきた価値を、次の時代へつなげるのです。
もう一歩
事業承継で受けつぐのは、お店や機械だけではありません。目に見えない、大切なものもいっしょに受けつぎます。長年の技(わざ)、お客さんとの信頼、はたらく人たちのつながり、これまで守ってきた思い。これらは、お金では買えない、その事業の宝物です。
だから承継は、少しずつ、ていねいに進めます。前の人が元気なうちに、技や考え方を教え、お客さんを紹介し、時間をかけてバトンをわたします。うまくいくと、受けついだ人が、前のよさを守りながら、新しい工夫も加えて、事業をさらに良くしていきます。今、日本では、続けたいのに受けつぐ人が見つからず、閉じてしまうお店や会社もあります。だからこそ、価値ある事業を次へつなぐことは、社会にとって大切な仕事なのです。
へぇ、となる話
何百年も続いている老舗(しにせ)のお店が、日本にはたくさんあります。長いものでは、千年以上続く会社もあります。これは、代々、事業承継がうまくいってきた証拠。味や技、信頼というバトンを、何十世代もわたし続けてきた結果なのです。
身のまわりの同じしくみ
卒業する先ぱいが、係の仕事のやり方を後はいに教えること。部活のキャプテンが代わること。家の味を、おうちの人から教わること。どれも、大切なものを次の人にわたす、事業承継と同じしくみです。