NGOってなに?NPOと、どうちがうの?
まず、答え
NGOは Non-Governmental Organization の略で、「政府ではない組織」という意味です。世界の困りごとに、民間の立場で取り組む団体を指すことが多い言葉。NPOとは意味が大きく重なっていて、日本では、海外で活動する団体をNGO、国内で活動する団体をNPOと呼び分ける習慣がある、というだけです。
どうして?
二つの言葉は、生まれた場所がちがいます。
NGOは、第二次世界大戦のあとにできた国際連合が、政府ではない民間の団体と話し合うときの呼び方から広まりました。国と国が集まる場所ですから、大事だったのは「相手が政府かどうか」。だから、政府ではない、という言い方になっているのです。
一方のNPOは、Non-Profit Organization、つまり「もうけを目的にしない団体」。こちらが見ているのは、お金をどうあつかうかです。
NGOは「だれではないか」、NPOは「何をしないか」で名づけられた言葉。見ている角度がちがうだけで、実際の団体は、たいていどちらにも当てはまります。
もう一歩
日本の法律に、NGOという種類の法人はありません。海外で活動する日本の団体も、法律の上ではNPO法人や一般社団法人、公益財団法人として登記していることがほとんどです。つまりNGOとは、法律で決まった種類ではなく、その団体がどんな立場で何をしているかを表す呼び名なのです。
やっていることは幅広く、災害の支援、医療、子どもの権利、環境、地雷の除去など。国どうしの関係にしばられず、必要な場所へすばやく動けるのが強みです。活動のお金は、寄付や会費、国や国際機関からの委託でまかないます。
名前のちがいにこだわるより、その団体が何を解決しようとしているかを見る。そのほうが、ずっと大事なところが見えます。
へぇ、となる話
国連には、こうした民間の団体が正式に意見を言えるしくみが用意されています。しかもそれは、1945年に作られた国連憲章の中に、はじめから書かれていました。国と国が話し合う場所に、政府ではない人たちの声も入れる。そう最初に決めておいたのです。
身のまわりの同じしくみ
学校で集める募金、災害のときの支援金。あのお金の多くは、政府ではない団体を通して、困っている場所へ届きます。国だけが世の中を支えているわけではない、ということです。