どうして、差別やいじめは起きるの?
まず、答え
差別やいじめが起きるのは、人が「自分とちがう」相手を、こわがったり、下に見たりしてしまうことがあるからです。これは、正しいことではありません。でも、なぜ起きるのかを知ると、防いだり、止めたりする力になります。
どうして?
人の脳には、まわりをすばやく「仲間」と「そうでない人」に分けるくせがあります。大昔、身を守るために役立ったなごりです。でも今は、このくせが、「ちがうから」というだけで相手を遠ざける、差別の入口になってしまうことがあります。
さらに、思いこみ(この人たちはこうだ、という決めつけ)や、まわりに合わせる空気が加わると、差別やいじめは大きくなります。多くの場合、それは相手をよく知らないこと、まちがった思いこみから始まっているのです。
もう一歩
止めるための手がかりがあります。ひとつは、「ちがい」は悪いことではないと知ること。人はみなちがっていて、そのちがいこそが、世界をゆたかにしています。ちがうから遠ざけるのではなく、ちがうから知りたい、と思えると、差別の芽はしぼみます。
もうひとつは、その場の空気に流されないこと。だれかがいじめられているとき、まわりが「見て見ぬふり」をすると、いじめは続きます。反対に、一人が「やめよう」「大丈夫?」と動くと、空気が変わります。強い言葉でなくてかまいません。近くの大人に伝えるのでもいい。大切なのは、傍観者にならないこと。あなたの小さな行動が、だれかを守り、その場全体を優しくします。
へぇ、となる話
じつは、少し話してみると「思っていた人とちがった」と気づくことがよくあります。差別や偏見の多くは、「知らない」ことから生まれています。だから、知り合うこと、話してみることが、差別をとかすいちばんの薬なのです。ちがう相手を知るほど、こわさは小さくなります。
身のまわりの同じしくみ
見た目や得意なことのちがいでからかうこと、仲間はずれ、決めつけ。どれも、「ちがい」を理由に相手を遠ざける、同じしくみです。だから、ちがいを認め合う力が、差別を防ぐ力になります。