社団法人ってなに?
まず、答え
人の集まりに、法律の上で「一人の人」のあつかいを与えたものです。同じ目的を持った人が集まり、その集まり自身の名前で契約したり、お金や物を持ったりできるようにした器。もうけを分けることを目的にしない点が、会社とちがいます。
どうして?
たとえば、あるスポーツを地域に広めたい人たちが集まったとします。道具を買う、体育館を借りる、会費を預かる。ここで困ることが出てきます。
その契約や口座を、だれか一人の名前でやると、その人がやめたとき、亡くなったときに、だれの持ちものなのか分からなくなってしまう。集まりは続いているのに、財産だけが宙にうくのです。
そこで、集まりそのものに人としてのあつかいを与えます。すると、集まりの名前で契約でき、お金も集まりのものになる。人が入れかわっても、続いていけます。社団の「社」は、人の集まりを表す字です。つまり社団法人は、人が集まっていることが中心にある法人なのです。
もう一歩
今の日本では、登記をすれば一般社団法人を作れます。2008年に制度が変わって、それまでよりずっと作りやすくなりました。会員がいて、会費があり、大事なことは総会で決める、というのが基本の形です。
その中で、活動が広く世の中の役に立つと国や都道府県に認められたものは、公益社団法人と呼ばれます。税金のあつかいなどがちがいます。
NPO法人とも似ています。ちがいは、NPO法人が決められた分野の活動をすることを条件に、行政の認証を受けて作るのに対して、一般社団法人は分野の決まりがなく、登記だけで作れるところ。どちらも、余ったお金を会員で分けない点は同じです。器がいくつも用意されていて、目的に合うものを選べる、と考えるとわかりやすくなります。
へぇ、となる話
社団法人は、思っているよりずっと身近にあります。スポーツの競技団体、学問の学会、仕事の業界団体、地域のまちづくりの団体。気をつけて名前を見てみると、駅のポスターやイベントのちらしの隅に、よく見つかります。
身のまわりの同じしくみ
クラス会や同窓会も、人が集まり、会費を出し合い、みんなで決めて動いています。それを法律の上でもきちんとあつかえるようにしたものが、社団法人です。