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経済

財団法人ってなに?

まず、答え

まとまった財産に、法律の上で「一人の人」のあつかいを与えたものです。だれかが差し出したお金や土地を元手にして、決められた目的のためだけに使っていく器。人の集まりが中心の社団法人に対して、こちらは財産が中心にあります。

どうして?

「このお金を、子どもたちが勉強を続けるために使ってほしい」。そう願う人がいたとします。

そのまま知り合いに預けたら、どうなるでしょう。預かった人が亡くなったあと、お金がどうなるか分かりません。悪気がなくても、いつのまにか別のことに使われるかもしれない。願いのほうが先に消えてしまいます。

そこで、財産そのものを独立させます。目的と使い方のルールを決め、それを守る役の人を置く。こうすれば、出した人がいなくなっても、財産は目的のために働き続けます。財団法人は、一人の願いを、時間をこえて続かせるための仕組みなのです。

もう一歩

一般財団法人を作るには、300万円以上の財産を差し出すことが必要です。人が集まればよい社団法人には、この決まりはありません。ここが、二つの大きなちがいです。

財団は、元手を大事に持ちながら、それを運用して得たお金や、あとから届く寄付、事業の収入で活動します。そして、活動が広く世の中の役に立つと認められたものは、公益財団法人と呼ばれます。奨学金を出す、研究を助ける、美術館を運営する。長い時間がかかることに向いた形です。

社団と財団のちがいは、どちらがえらいかではありません。中心にあるものが、人か、財産か。それだけです。人が集まって動かしたいなら社団、財産を残して働かせたいなら財団。目的が、器の形を決めます。

へぇ、となる話

ノーベル賞は、ダイナマイトを発明したノーベルが残した財産をもとに作られた財団が、その運用で得たお金から賞金を出し続けているものです。ノーベルが亡くなったのは1896年。百年以上たった今も、本人はいないのに、その願いは毎年きちんと働いています。財団という仕組みの、いちばん有名な例です。

身のまわりの同じしくみ

町の奨学金、地域の基金、美術館や図書館を支える団体。名前に「財団」とつくものを見つけたら、そのお金は、だれかが「これに使ってほしい」と願って託したものだ、ということです。

#かいしゃ#くらし

力だめしクイズ

財団法人の中心にあるものは?

このきじは「経済と会社のしくみコース」の 18/26 最初から読む

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