「できた!」の気持ちは、どこから来るの?
まず、答え
「できた!」のうれしい気持ちは、脳が「よくがんばった、またやろう」とごほうびを出しているサインです。この気持ちがあるから、人は次も挑戦したくなります。達成感は、あなたをもっと前へ進めるための、脳からのプレゼントです。
どうして?
むずかしいことをやりとげると、脳の中で、うれしさや「やる気」に関わる物質が出ます。これが「できた!」の高ぶった気持ちの正体です。脳は、この気持ちとセットで「この行動はよかった」とおぼえ、次も同じことをしたくなります。
おもしろいのは、かんたんすぎることでは、この気持ちがあまり出ないこと。少しむずかしいことをこえたときほど、「できた!」は大きくなります。苦労した分だけ、うれしいのです。
もう一歩
この気持ちを、味方につけるコツがあります。ひとつは、できたことを、ちゃんと自分で認めること。「なんだ、こんなの当たり前」と流さず、「よし、できた」と心の中で言う。小さな「できた」を数えるほど、次のやる気につながります。
もうひとつは、結果だけでなく、がんばった過程もほめること。勝てなくても、最後まで続けた。うまくいかなくても、挑戦した。その事実は、りっぱな「できた」です。自分をほめるのは、うぬぼれではありません。次もがんばるための、大事なエネルギーの補給です。
へぇ、となる話
ごほうびは、外からもらうお菓子やお金より、自分の中から出る「できた」のほうが、長続きしやすいと言われます。人に言われてやるより、自分でやりとげたことのほうが、心に強く残るのです。いちばんのごほうびは、自分の中にあります。
身のまわりの同じしくみ
さかあがりができた瞬間、むずかしい問題がとけたとき、作品を仕上げたとき、係の仕事をやりきったとき。どれも、脳が「できた!」のごほうびをくれて、次への力になる、同じしくみです。