くらしのちがい(豊かさの差)は、どうして生まれるの?
まず、答え
くらしのゆたかさにちがいが生まれるのは、生まれた場所や家庭、まわりのかんきょう、運など、自分では選べないことが、大きく関わっているからです。がんばりのちがいだけで決まるのではありません。だからこそ、社会は、差が広がりすぎないように支え合うしくみを作っています。
どうして?
同じように生まれても、育つかんきょうは人それぞれです。安心して学べる家、近くに学校や病院がある地域に生まれる子もいれば、そうでない子もいます。こうした「スタート地点のちがい」は、本人の努力とは関係なく、あとの暮らしに大きく影響します。
だから、「豊かな人はがんばった人、そうでない人はなまけた人」と決めつけるのは、正しくありません。見えているちがいの後ろには、その人が選べなかった、たくさんの事情がかくれているのです。
もう一歩
差そのものが、いつも悪いわけではありません。でも、差が大きくなりすぎると、生まれた場所で人生がほぼ決まってしまい、社会全体が不安定になります。だから多くの国は、差を和らげるしくみを持っています。
たとえば、みんなが少しずつお金を出し合う税金を使って、だれもが学校に通え、病気になっても治せるようにする。困っている人を支える。こうして、スタート地点のちがいを、少しでも公平に近づけようとしているのです。大切なのは、「自分の力だけで生きている」と思いこまないこと。あなたが今できていることの後ろにも、たくさんの人の支えがあります。それに気づける人は、こんどはだれかを支える側にも回れます。
へぇ、となる話
成功した人ほど、じつは「運やまわりの支えのおかげも大きかった」と語ることが多いといわれます。すべてが自分の力、という人は、あまりいません。自分の努力を大切にしながら、同時に「支えられている」と気づけること。その両方を持てる人が、社会をあたたかくします。
身のまわりの同じしくみ
同じテストでも、体調や家の事情で力を出せない日があること。持っている道具や環境がちがうこと。どれも、「見えている結果」の後ろに、見えない事情がある、同じしくみです。