「限定」「今だけ」に、なぜ心が動くの?
まず、答え
「限定」「今だけ」に心が動くのは、人が「手に入らなくなること」を、強くこわがるからです。少ない・もうすぐ終わる、と言われると、脳が「今買わないと損する」とあせります。これは自然な反応ですが、売る側は、それをよく知って使っています。だから、あせったときこそ、一度立ち止まるのがコツです。
どうして?
人には、「得をしたい」より「損をしたくない」気持ちのほうが、強くはたらくくせがあります。だから、「残りわずか」「本日限り」と言われると、「買いのがしたら損だ」と感じて、あわてて手が出てしまうのです。
さらに、「限定」と言われると、そのものが特別で価値が高いように感じます。みんなが買っていると聞くと、乗りおくれたくない気持ちもわきます。これらは、人の心の自然なくせ。売る側は、このくせを利用して、「今すぐ買いたい」という気持ちを、上手に作り出しているのです。
もう一歩
大切なのは、これは「だまし」とは限らない、ということです。本当に数が少ない商品もあります。ただ、「今だけ」「限定」という言葉が、あなたの判断を、いつもより急がせている、ということには気づいておきたいのです。
かしこい向き合い方は、あせりを感じたら、いったん深呼吸して、「本当に必要か」を、いつもの自分にもどって考えること。「これがなくても、こまらないかも」「同じようなものは、ほかにもあるかも」と思えると、あせりがとけます。本当に良いものは、あせって買わなくても、たいてい、また出会えます。「限定」に飛びつくのではなく、「自分にとって必要か」で選ぶ。この一歩の間があるだけで、後悔の少ない買いものができるのです。
へぇ、となる話
セールで「50パーセントオフ」と大きく書いてあると、つい「お得だ」と感じます。でも、そもそも必要なかったものなら、半額でも、はらったお金はもどりません。安さにひかれて、いらないものを買うより、本当に必要なものを、ふつうの値段で買うほうが、じつはずっとお得なのです。
身のまわりの同じしくみ
「早い者勝ち」「残り3つ」「期間限定」の表示。ガチャの「今だけ」。どれも、手に入らなくなるこわさで、心を動かす、同じしくみです。気づけば、あわてず選べます。