きもちには、どうしていろいろあるの?
まず、答え
きもちにいろいろあるのは、それぞれが、あなたを助けるための「合図」だからです。うれしい、悲しい、こわい、おこる。どれも、必要があってそなわった、大切なサインです。「良いきもち・わるいきもち」という分け方はありません。すべての気持ちに、ちゃんと意味があります。
どうして?
気持ちは、あなたの心と体からのメッセージです。うれしさは「これは良いこと、もっとやろう」、こわさは「気をつけて」、悲しみは「大切なものを失った、いたわって」、怒りは「大事なものが、おびやかされている」。それぞれが、あなたに何かを教えています。
もし、こわさや悲しみがなかったら、危険をさけたり、大切なものに気づいたりできません。だから、つらい気持ちも、じつはあなたを守るために、そなわっているのです。気持ちは、消すべきじゃまものではなく、聞くべき合図なのです。
もう一歩
大切なのは、気持ちに、良い・わるいの点数をつけないことです。「こわがるなんて弱い」「おこるのはダメ」と、自分の気持ちをせめると、かえって苦しくなります。どんな気持ちがわいても、「今、自分はこう感じているんだな」と、まず気づいて、認めてあげる。それだけで、心は少し落ち着きます。
気持ちに気づくのが上手になると、うまくつきあえるようになります。「今、悲しいんだな。だれかに話そうかな」「今、おこっているな。少し深呼吸しよう」。気持ちそのものは止められなくても、そのあとどうするかは、選べます。気持ちは、天気のようなもの。晴れの日も、雨の日もあって、当たり前。雨をなくそうとするより、かさをさす方法を知っておくほうが、ずっと楽なのです。そして、強くつらい気持ちが続くときは、一人でかかえず、信頼できる大人に話してください。話すことは、心の雨に、かさをさすことなのです。
へぇ、となる話
気持ちは、体にも表れます。うれしいと胸がはずみ、こわいと心臓がドキドキし、悲しいと涙が出て、おこると顔が熱くなる。心と体は、つながっているのです。だから、体のようす(ドキドキ、こわばり)に気づくと、自分の気持ちにも、早く気づけるようになります。
身のまわりの同じしくみ
テストの前のドキドキ、友だちとけんかしたあとのモヤモヤ、ほめられたときのうれしさ。どれも、心があなたに送っている、大切な合図です。気づいて、認めてあげることが、こころの元気の第一歩です。