どうして、悲しい気持ちになるの?
まず、答え
悲しい気持ちになるのは、あなたにとって大切なものを、失ったり、うまくいかなかったりしたときです。悲しみは、「それが、あなたにとって大事だった」という証拠。悲しむのは、弱さではありません。大切に思える心があるからこそ、生まれる、自然な気持ちです。
どうして?
大好きなペットとお別れしたとき、友だちとうまくいかないとき、がんばったのにダメだったとき。人は、大切なものを失うと、悲しくなります。もし、どうでもよければ、悲しくなりません。だから悲しみは、「これは、自分にとって大切だった」と教えてくれる気持ちなのです。
悲しみには、役目もあります。悲しくてゆっくりしている間に、心は、失ったことを少しずつ受け入れ、立ち直る準備をします。まわりの人も、悲しんでいるあなたに気づいて、そばにいてくれます。悲しみは、回復のための、大切な時間でもあるのです。
もう一歩
悲しいとき、大切なのは、その気持ちをむりに消そうとしないことです。「悲しんじゃダメ」「早く元気にならなきゃ」とあせると、かえってつらくなります。悲しいときは、悲しんでいい。泣きたいときは、泣いていい。それは、心が自分を癒している時間です。
そして、一人でかかえこまないこと。悲しい気持ちは、だれかに話すと、少し軽くなります。話してもすぐ解決しなくても、「分かってくれる人がいる」と感じるだけで、心は支えられます。おうちの人、先生、友だち。話しやすい人に、「今、悲しいんだ」と伝えてみてください。時間がたてば、悲しみは、少しずつやわらいでいきます。ずっと同じ強さでは続きません。今がつらくても、心は、ちゃんと回復する力を持っています。もし、悲しみが強く、長く続いて、つらいときは、必ず大人に相談してください。あなたは、一人ではありません。
へぇ、となる話
涙には、心を落ち着ける働きがあるといわれます。思いきり泣いたあと、少しすっきりするのは、そのためです。がまんするより、泣ける場所で泣くほうが、心にとっては自然なこと。「泣くのははずかしい」ではなく、「泣くのは、心の自然な回復」なのです。
身のまわりの同じしくみ
大切なものをなくしたとき、さよならのとき、うまくいかなかったとき。どれも、大事に思う心があるからこそ、悲しくなる、同じしくみです。悲しめることは、優しさの証でもあります。