戦争が起きると、どうなるの?
まず、答え
戦争が起きると、たくさんの人の命が失われ、暮らしがこわされます。家や学校、病院がこわれ、家族がはなればなれになり、食べものや水も足りなくなります。そして、いちばん大きな被害を受けるのは、戦いを決めた人ではなく、ふつうに暮らしていた人たち、とくに子どもたちです。
どうして?
戦争は、武器で相手をたおし合うものなので、多くの人が傷つき、亡くなります。兵士だけでなく、まちに暮らす人たちも巻きこまれます。建物がこわれると、電気・水道・食べものが止まり、病気になっても治せなくなります。
学校に通えなくなり、遊ぶこともできなくなります。安全な場所を求めて、家をはなれてにげる人たち(難民)も、たくさん生まれます。戦争は、命だけでなく、あたりまえの毎日そのものを、こわしてしまうのです。
もう一歩
戦争のつらさは、終わったあとも長く残ります。こわれたまちを元にもどすには、何十年もかかることがあります。家族を失った悲しみや、こわい体験による心の傷は、大人になっても消えないことがあります。
戦争は、お金の面でも、国を長い間苦しめます。学校や病院に使えたはずのお金が、武器に使われてしまうからです。そして、戦った国どうしのにくしみが残ると、次の争いの種にもなります。だから世界の人々は、「戦争では、勝った側も負けた側も、多くを失う」と考えるようになりました。戦争に、本当の勝者はいない、とよく言われるのは、このためです。こうした現実を知ることは、こわがるためではなく、二度とくり返さないために大切なのです。
へぇ、となる話
戦争を体験した人たちは、そのおそろしさを、絵や文章や語りで、次の世代に伝え続けてきました。「二度とくり返してほしくない」という願いからです。世界には、戦争の記憶を残す資料館や記念碑がたくさんあります。忘れないことが、平和を守る力になると、人々は知っているのです。
身のまわりの同じしくみ
けんかのあとに残る、いやな気持ちやしこり。こわれたものを直す大変さ。国どうしの戦争にも、同じように「あとに残る痛み」があります。だから、そもそも大きな争いにしないことが、いちばん大事なのです。