そもそも、なぜ生きものを仲間分けするの?
まず、答え
仲間分けしておくと、はじめて出会った生きものについても、見当がつけられるからです。
どうして?
世界には、名前のついた生きものだけでも百数十万種がいます。ひとつずつ全部おぼえるのは無理です。
けれど、うろこにおおわれていて殻のある卵を産む、とわかれば、その生きものはは虫類の仲間だと見当がつきます。すると、変温だろう、乾いた場所も平気だろう、と、まだ調べていないことまで予想できます。仲間分けは、おぼえる量を減らすだけでなく、知らないことを推理する道具でもあるのです。
もう一歩
分け方は、いちど決めたら終わりではありません。昔は姿かたちの似ているものをまとめていましたが、いまは体のつくりの細かいところや、遺伝子(DNA)を調べて、進化のつながりで分けます。
その結果、変わったこともあります。鳥は、は虫類とは別のグループだと思われていましたが、恐竜の仲間から進化したことがわかりました。姿が似ているだけで別の仲間だった、という例も見つかりました。分け方を直すのは、まちがえたということではなく、新しい証拠で見直したということです。
へぇ、となる話
この考え方は、生きものだけの話ではありません。図書館の本の並べ方、お店の商品の売り場、パソコンのフォルダ分け。どれも「共通するところでまとめて、探しやすく・見当をつけやすくする」という同じ作業です。うまい分け方ができれば、まだ見ていないものにも当たりをつけられます。
分けたあとに「どちらにも入らないもの」が出てきたら、それは分け方を考え直すきっかけです。カモノハシのような例外は、じゃまものではなく、次の発見の入口になります。
身のまわりの同じしくみ
自分の持ちものを整理する、写真をアルバムに分ける、ノートに見出しをつける。分けるとは、あとで使いやすくすることです。