手伝ってと頼むのは、どうしてはずかしいの?
まず、答え
手伝ってと頼みにくいのは、「できない自分」を見せるのがこわいからです。でも、たよるのは弱さではありません。人は、たより合って大きなことをしてきた生きもの。上手に頼める人は、じつはとても強い人です。
どうして?
人には、「よく思われたい」という気持ちがあります。だから、頼むと「だめな子だと思われるかも」と感じて、口ごもってしまいます。これは、はずかしがりだからではなく、だれにでもある自然な気持ちです。
でも、たよられた相手は、じつはうれしいことが多いのです。人は、だれかの役に立てると、脳がよろこびを感じます。だから、頼むことは、相手によろこびのチャンスをあげることでもあるのです。
もう一歩
頼みやすくするコツがあります。ひとつは、「何を」「どこまで」手伝ってほしいか、はっきり伝えること。「全部やって」ではなく、「この一か所だけ、見てほしい」と具体的にすると、相手も助けやすくなります。
もうひとつは、一人でかかえこまないと決めておくこと。むずかしいことを一人で背負い続けると、時間も気持ちもすり減ります。早めにたよると、問題は小さいうちに解決します。そして、たよった分、こんどは自分がだれかをたよられる番になる。頼る・頼られるをくり返すことで、人と人はつながっていきます。「助けて」と言えることは、これからの人生をずっと楽にしてくれる、大事な力です。
へぇ、となる話
一人でやりとげる人より、上手に人をたよれる人のほうが、大きな仕事を成しとげやすいことが知られています。すごい人ほど、「これは得意な人に頼もう」と考えます。たよるのは、かしこい作戦なのです。
身のまわりの同じしくみ
勉強でわからないところを聞く、重いものを一緒に運んでもらう、こまったとき大人に相談する。どれも、具体的に、早めにたよる、という同じやり方で、うまくいきます。