人の話を最後まで聞くのが、むずかしいのはなぜ?
まず、答え
人の話を最後まで聞くのがむずかしいのは、脳が、聞くより先に「自分が言いたいこと」を考え始めてしまうからです。これはだれにでも起こること。少し意識すると、聞く力はぐんぐん育ちます。そして、よく聞ける人は、まわりから深く信頼されます。
どうして?
人の脳は、話を聞きながら、同時に「次に何を言おう」と準備してしまいます。相手が話し終わる前に、頭の中は自分の言葉でいっぱい。だから、最後のほうを聞きのがしたり、話にかぶせたりしてしまうのです。
さらに、自分の話をすると、脳はよろこびを感じます。だから、つい自分が話したくなる。聞くのがむずかしいのは、あなたのわがままではなく、脳のくせなのです。
もう一歩
聞く力を育てるコツがあります。ひとつは、「相手が話し終わるまで、一息おく」と決めること。心の中で一つ数えてから話すだけで、かぶせが減ります。
もうひとつは、聞いたことを、短く言い返してみること。「つまり、こういうこと?」と確かめると、相手は「ちゃんと聞いてくれた」と感じ、あなたの理解もはっきりします。相手の目や表情を見るのも、いい聞き方です。じつは、上手に話す人より、上手に聞く人のほうが、まわりに好かれ、たよりにされます。聞くことは、相手に「あなたは大切だ」と伝える、いちばんやさしい方法なのです。
へぇ、となる話
人は、自分の話をよく聞いてもらえると、脳がよろこびを感じ、その相手を好きになりやすいことが知られています。仲よくなりたい相手がいたら、たくさん話すより、たくさん聞くほうが近道なのです。
身のまわりの同じしくみ
友だちの相談、家族の話、先生の説明、班での話し合い。どれも、最後まで聞いて、短く確かめる、という同じ聞き方で、ぐっと伝わり合えます。