昔は「太陽が地球のまわりを回る」と考えられていた?
まず、答え
昔の人は、太陽や星が地球のまわりを回っていると考えました(天動説)。今では、地球が自分で回りながら太陽のまわりを回っている(地動説)とわかっています。
どうして?
朝に太陽がのぼり、夜に星がめぐるのを見ると、「空が地球のまわりを回っている」と考えるのは、とても自然なことです。昔の人も、見えるものからまじめに考えて、そう結論づけました。決していいかげんだったわけではありません。ただ、この考えでは、星の中でも「惑星」が空を行ったり戻ったりする複雑な動きを、うまく説明できませんでした。
もう一歩
この複雑な動きは、天動説だと、円の上にまた円を重ねるような、とても無理のある工夫を足さないと説明できませんでした。ところが「地球のほうが太陽を回っている」と考えると、同じ動きがずっとシンプルに説明できます(コペルニクス)。さらにガリレオが望遠鏡で、金星が月のように満ち欠け月の明るい部分の見え方が、日ごとに変わること。することや、木星のまわりを回る星があることを観察しました。これは「すべてが地球を中心に回っているのではない」という、目で見える証拠でした。こうして、より単純で、観察にぴったり合う考えが選ばれていったのです。大切なのは、「見た目」や「昔からそう」だけで決めず、よりよく説明できる考えをさがし続けたことです。
へぇ、となる話
天動説は、まちがいというより「その時代に手に入る情報での、最善の答え」でした。新しい道具(望遠鏡)と観察が加わって、答えが更新されたのです。科学は、こうして少しずつ確かになっていきます。
身のまわりの同じしくみ
「見たまま」がいつも正しいとは限りません。手品や目のさっかくのように、確かめてみると印象とちがう、ということは身のまわりにもたくさんあります。