「むずかしい」と感じるのは、頭がのびているサイン?
まず、答え
「むずかしい」と感じるのは、多くの場合、頭がのびている最中のサインです。かんたんに感じることは、もうできること。むずかしく感じることは、いま脳が新しいつながりを作っている、成長のまっただ中なのです。
どうして?
脳は、はじめてのことに取り組むとき、神経細胞どうしの新しい道すじを作ります。まだ道が細いので、通るのに力がいります。これが「むずかしい」「つかれる」という感じの正体です。
くり返すうちに、その道は太く、通りやすくなります。すると同じことが、だんだん「かんたん」に感じられるようになります。つまり、むずかしさは、道を太くしている途中のあかしなのです。
もう一歩
大切なのは、むずかしさの「ちょうどよさ」です。かんたんすぎると、脳は新しい道を作りません。むずかしすぎると、途中でいやになってしまいます。いまの自分より、少しだけむずかしいこと。これがいちばん、力がのびる場所です。
だから、「むずかしい」と感じたら、まず「お、のびしろだ」と思ってみてください。できないことに出会えたのは、まだ知らない世界に手がとどいた、ということでもあります。すぐにできなくて、あたりまえ。時間がかかるほど、太い道ができています。
へぇ、となる話
脳は、大人になっても変わり続けることがわかっています。楽器や外国語のように、むずかしいことを練習した人の脳は、その部分が少し変化するという研究もあります。「頭のよさ」は生まれつき決まっているのではなく、使うほど育つ、ということです。
身のまわりの同じしくみ
はじめて逆上がりに挑むとき、九九をおぼえるとき、新しいゲームのむずかしい面。最初の「できない」「むずかしい」は、どれも、これから上手くなる入口のサインです。