どうして、あきらめたくなるの?つづける力のしくみ
まず、答え
あきらめたくなるのは、あなたが弱いからではありません。がんばっているのに、なかなか結果が見えないとき、脳は「これは意味があるのかな」と迷います。この「途中のしんどさ」は、上達のとちゅうで、だれにでも来るものです。
どうして?
新しいことは、練習してもすぐには上手くなりません。しばらくは、がんばりの割に、あまり変化が感じられない時期があります。この時期は、じつは水面下で力がたまっている最中。でも本人には見えないので、いちばん「やめたいな」と感じやすいのです。
ここでやめてしまうと、たまった力を使う前に終わってしまいます。もう少しだけ続けると、あるとき急に「できた」がやってくることがよくあります。
もう一歩
つづける力を助けるコツがあります。ひとつは、目標を小さく区切ること。「マラソンを完走」ではなく「次の電柱まで」。小さなゴールをこえるたびに、脳は「できた」と感じて、また少し前に進めます。
もうひとつは、進みを目に見える形にすること。できた日にカレンダーへしるしをつける、練習の回数を数える。すると、見えなかった積み重ねが見えて、「ここまで来た」と実感できます。そして、休むことと、あきらめることはちがいます。つかれたら、少し休んでいい。やめずに、ペースを落とすだけでも、つづけていることになります。
へぇ、となる話
長く続ける力は、生まれつきの才能というより、「小さくして、進みを見えるようにする」といった工夫でのばせることがわかってきました。強い人が続けているのではなく、続け方を知っている人が、結果として強くなっていくのです。
身のまわりの同じしくみ
ピアノ、ダンス、なわとび、勉強。どれも、始めてしばらくの「変化が見えない時期」がいちばんつらい。そこを、小さなゴールと記録でこえていくのは、みんな同じです。