どうして、多数決で決めるの?少数の意見はどうなる?
まず、答え
多数決を使うのは、たくさんの人の意見を、公平に、早くまとめる方法だからです。ただし、多い意見がいつも正しいとは限りません。だから、少ない側の意見も大切に聞き、みんながなるべくなっとくできる形をさがすことが、同じくらい大切です。
どうして?
みんなの考えがばらばらのとき、何かを一つに決めないと、前に進めません。全員の意見をぴったり一つにするのはむずかしいので、「より多くの人が良いと思うほうにしよう」と決めたのが多数決です。だれの一票も同じ重さ、というのが、この方法の公平なところです。
でも、多数決には弱点もあります。多いほうがえらいわけでも、正しいわけでもありません。数だけで決めると、少ない側の人が、いつもがまんすることになってしまいます。
もう一歩
だから、良い決め方には、多数決の前と後に、大事な手順があります。まず、決める前に、しっかり話し合うこと。少ない側の意見の中に、みんなが見落としていた大切な点が、かくれていることがあります。聞いてみて、はじめて気づくのです。
そして、決めたあとも、少数の人の気持ちや事情を、切り捨てないこと。多数で決まったからといって、少ない側の人を仲間はずれにしていいわけではありません。ときには、少しゆずり合って、両方の良いところを合わせた案が、いちばん良い答えになることもあります。「多く決めて、少数を大切にする」。この両方があって、はじめて公平な決め方になるのです。
へぇ、となる話
多くの国は、話し合いと多数決を組み合わせて、物事を決めています。これを民主主義といいます。時間はかかりますが、力の強い人だけで決めるより、みんなの声を反映できる。だから世界の多くの人が、この少し手間のかかる方法を、大切に守っているのです。
身のまわりの同じしくみ
クラスの係決め、遊びの内容、班のルール、家族の予定。どれも、話し合ってから多数で決め、少ない意見も大事にする、という同じやり方が使えます。