はじめての場所は、どうして落ち着かないの?
まず、答え
はじめての場所で落ち着かないのは、脳が「ここは安全かな」とまわりを一生けんめい確認しているからです。これは、あなたを守るための自然なはたらき。何度か通ってなれると、脳が「安全だ」とおぼえて、だんだん落ち着いてきます。
どうして?
脳は、知らない場所や人に出会うと、見はり役が強くはたらきます。「どこに何があるか」「どんな人がいるか」がわからないと、用心するようにできているのです。だから、はじめては、だれでもそわそわします。
でも、通ううちに、場所のようすや人の顔がわかってきます。すると脳は「ここは大丈夫」と判断して、見はりをゆるめます。これが「なれる」ということ。落ち着かないのは、まだ情報がそろっていないだけなのです。
もう一歩
なれるのを助けるコツがあります。ひとつは、小さな「知っていること」を作ること。トイレの場所、すわる席、話せそうな人が一人。ひとつでも「わかる」ができると、脳は少し安心します。
もうひとつは、「なれるまで時間がかかって当たり前」と知っておくこと。一回で好きになれなくていいし、最初から楽しめなくてもいい。多くの場合、3回、4回と通ううちに、こわばりはほどけていきます。落ち着かない自分を責めず、「今は脳が確認中なんだな」と思ってあげてください。その時間をこえた先に、あなたの新しい居場所ができます。
へぇ、となる話
同じ道でも、はじめて通るときは長く感じ、なれると短く感じます。これは、脳が新しい情報をたくさん処理しているから。はじめての場所がどっとつかれるのも、同じ理由です。なれるにつれて楽になるのは、脳が「省エネ」で動けるようになるからなのです。
身のまわりの同じしくみ
新しいクラス、はじめての習いごと、引っこし先、旅行先の宿。どれも、最初は落ち着かなくて、通ううちになれていく、同じしくみです。