死んだ生きものは、そのあとどこへいくの?
まず、答え
小さな生きものたちに分解されて土にもどり、また次の生きものの体の材料になります。
どうして?
森の中を歩いても、動物の死がいや落ち葉が山のように積み上がってはいません。そうじをする役目の生きものがいるからです。
まず、ハエやシデムシ、ミミズ、ダンゴムシのような虫が食べます。次に、目に見えないカビや細菌が、残ったものを細かく分解していきます。こうして、体を作っていた材料は、土の中の栄養にもどります。その栄養を植物が根から吸い、植物を虫が食べ、虫を鳥が食べる。輪がひとまわりして、またはじまります。
もう一歩
食物連鎖というと、食べる・食べられるの一本の鎖に見えますが、じつは輪です。その輪を閉じているのが、分解する役目の生きものたちです。
もし分解する生きものがいなかったら、栄養はすべて死がいや落ち葉の中に閉じこめられたままになり、やがて植物が育つための材料が足りなくなります。目立たない小さな生きものこそが、自然をまわしている、ということです。
へぇ、となる話
北海道の森では、倒れた木の上に、新しい木の芽が育っていることがあります。倒木更新といいます。たおれた木は、少しずつやわらかく分解されながら、水分と栄養をたくわえ、次の木を育てる苗床になります。一本の木の一生の終わりが、そのまま次の木のはじまりになっているのです。
身のまわりの同じしくみ
落ち葉が積もった林の土がふかふかしている。生ごみが堆肥になる。庭の枯れ木にキノコが出る。どれも、分解する生きものがはたらいている場面です。