落ち葉は、何年で土になるの?
まず、答え
あたたかくしめった森なら1〜2年、寒い土地や針葉樹の森では、10年ちかくかかることもあります。
どうして?
森の地面をそっと掘ると、層になっているのがわかります。いちばん上は、去年やことしの落ち葉で、まだ葉の形が残っています。少し下は、葉脈だけが残ってぼろぼろになった層。さらに下は、もとが葉だとわからない、黒っぽくてやわらかい土です。
上から下へ、時間が積み重なっているのです。地面を掘るのは、時間をさかのぼることでもあります。
もう一歩
分解の速さを決めるのは、温度と水分と、葉そのものの性質です。あたたかくしめっていると、菌や虫がよくはたらくので速く進みます。寒い土地では、はたらける期間が短く、その分ゆっくりです。
葉の質もちがいます。広葉樹のやわらかい葉は分解されやすく、マツやスギの葉はかたく、油やヤニをふくむので分解に時間がかかります。だから針葉樹の森では、落ち葉が厚く積もったままになりやすいのです。
北海道の森で、地面がふかふかと厚いのには、こうした理由があります。この厚い層は、土が凍るのをやわらげ、夏には水をたくわえ、たくさんの小さな生きものの冬の家にもなっています。落ち葉は、ごみではなく毛布なのです。
へぇ、となる話
街では、落ち葉は集められて運ばれていきます。土にもどる輪が、そこで切れてしまうということです。集めた落ち葉を積んでおくと、1年ほどで腐葉土になり、畑や花だんの土にまぜて使えます。昔から人は、森の落ち葉を集めて畑に入れ、この輪を借りてきました。
身のまわりの同じしくみ
公園の林の地面がふかふかしている、道路ぎわの落ち葉はいつまでも乾いたまま。分解が進む場所と進まない場所のちがいが、足の裏でわかります。