「地震の前に動物が騒ぐ」って、ほんとう?
まず、答え
「ナマズがあばれると地震」など、昔からの言い伝えがあります。でも、動物が地震を前もって知らせてくれる、という確かな証拠は、今のところ見つかっていません。天気のサインとは、少し事情がちがうのです。
どうして?
大きな地震のあとに「そういえば、うちの犬がそわそわしていた」と思い出す人がいます。でも、これには気をつけないといけません。ふだんも動物がそわそわすることはあるのに、地震があったときだけ、それを強く覚えているのかもしれないからです。人は「あとから、つじつまを合わせて」しまうことがあるのです。
もう一歩
ここが、天気のサインとのちがいです。「ツバメが低く飛ぶと雨」には、湿った空気で虫が低く飛ぶ、というはっきりした理由があり、実際にくり返し確かめられます。でも、動物の地震予知は、なぜそうなるのかの仕組みも、くり返し当たるという証拠も、まだそろっていません。だからといって「ぜったいに無い」と決めつけるのも、早すぎます。科学者は今も、まじめに調べ続けています。大切なのは、「言い伝え=正しい」でも「言い伝え=でたらめ」でもなく、「本当かな?根拠は?くり返し当たる?」とたしかめる姿勢です。地震にそなえるいちばんの方法は、動物だのみではなく、家具を固定するなどの、日ごろの準備なのです。
へぇ、となる話
「あとからつじつまを合わせてしまう」ことは、だれにでも起こります。だからこそ、思い出だけにたよらず、記録して数える(データにする)ことが、科学ではとても大切にされます。
身のまわりの同じしくみ
うわさ、ジンクス、「〜すると必ず〜になる」という話。「本当に、いつも当たる?」と確かめるくせは、あなたをかしこくしてくれます。