なぜ物は、動かしてもいつか止まるの?(摩擦)
まず、答え
すべらせた物がいつか止まるのは、ふれ合う面の間に、動きをじゃまする力(摩擦ものがふれ合うときの、すべりにくさ・止める力。)がはたらくからです。ざらざらしているほど摩擦は大きく、つるつるだと小さくなります。
どうして?
どんなにつるつるに見える面も、細かく見るとデコボコしています。物がすべると、その小さなデコボコどうしが引っかかり合って、動きをじゃまします。これが摩擦です。
だから、押すのをやめると、摩擦でだんだん遅くなり、やがて止まります。
もう一歩
摩擦は、じゃまなだけではありません。わたしたちが歩けるのも、車が走れるのも、地面との摩擦で地面をけれるからです。氷の上ですべってしまうのは、摩擦が小さいからです。ブレーキは、わざと摩擦を大きくして止めるしくみです。
手をこすると温かくなるのは、摩擦で熱が生まれるから(動きのエネルギーの一部が熱に変わる)。油をさすと動きがなめらかになるのは、面の間に油が入って、摩擦を減らすからです。摩擦を「増やす・減らす」を使い分けることが、道具や乗り物の大事な工夫になっています。
へぇ、となる話
もし摩擦がまったくなかったら、歩くことも、物をつかむことも、立ち止まることもできません。すべって止まらない世界になってしまいます。じゃまに見える摩擦は、じつはわたしたちの暮らしを支えているのです。
身のまわりの同じしくみ
くつの底のみぞ、タイヤ、ブレーキ、すべり台、つるつるの氷、油をさした機械。どれも、摩擦の大小を利用しています。