なぜ急に止まると、体が前に行くの?(慣性)
まず、答え
動いている物は、動き続けようとします。止まっている物は、止まり続けようとします。この性質を慣性といいます。だから、乗り物が急に止まると、体は動き続けようとして、前に行くのです。
どうして?
物は、外から力を受けないかぎり、今の動きを続けようとします。
バスが急ブレーキで止まっても、体はさっきまでの速さで動き続けようとするので、前へつんのめります。逆に急に発進すると、体は止まったままでいようとして、後ろへ引かれます。
もう一歩
これは、ニュートンが見つけた「慣性の法則」です。重い物ほど慣性が大きく、動かすにも止めるにも、大きな力がいります。
シートベルトは、慣性で前へ飛び出そうとする体を止めて、守るためのものです。だるま落としで、下だけをたたいても上が落ちないのも、コップの下の紙をすばやく引くとコップがその場に残るのも、慣性のはたらきです。乗り物の「急」がこわいのは、この慣性のせいです。だから、急発進や急ブレーキをさけるのです。
へぇ、となる話
宇宙のように、じゃまするものが何もないところでは、一度動いた物は、ずっと同じ速さで進み続けます。地球で物がいつか止まるのは、摩擦ものがふれ合うときの、すべりにくさ・止める力。や空気がじゃまをするからです。じつは物の本当の姿は、「動き続ける」ことなのです。
身のまわりの同じしくみ
急ブレーキで体が前に行く、シートベルト、だるま落とし、電車での揺れ、洗濯機の脱水。どれも、慣性が関わっています。