← 記事一覧

物理

なぜ回ると、外へ引っぱられる感じがするの?(遠心力)

まず、答え

ぐるぐる回るものの中にいると、外側へ引っぱられるように感じます。これを遠心力といいます。本当は「まっすぐ進もうとする性質」が、外へ飛び出そうとして見えているのです。

どうして?

物には、まっすぐ進み続けようとする性質(慣性)があります。回っているとき、体はまっすぐ行こうとするのに、乗り物やロープが内側へ引っぱって、曲げています。

その結果、中にいる人は「外へ引っぱられる」と感じます。バケツをぐるぐる回すと水がこぼれないのも、水が外へ押しつけられているからです。

もう一歩

くわしく言うと、まっすぐ進もうとする物を、内側へ引っぱって円を描かせる力(向心力)が必要です。ロープ、レール、タイヤと地面の摩擦ものがふれ合うときの、すべりにくさ・止める力。などが、その役目をします。中の人から見ると、外向きの力(遠心力)を感じます。速く回るほど、また円が小さいほど、強くなります。

カーブを曲がる車や電車で、体が外へかたむくのも、洗濯機の脱水で水が飛ばされるのも、遠心分離機で重いものを外側へ集めるのも、この性質です。だから、カーブの道を内側へかたむけたり(バンク)、乗り物に手すりをつけたりして、この力に対応しているのです。

へぇ、となる話

宇宙ステーションをぐるぐる回転させると、遠心力を、人工の重力のかわりに使える、というアイデアがあります。回る力で「下」を作るのです。SFのようですが、物理としては本当の話です。

身のまわりの同じしくみ

カーブでかたむく体、バケツを回す遊び、洗濯機の脱水、メリーゴーラウンド、遠心分離機。どれも、回る物の「まっすぐ進もうとする性質」が生んでいます。

#回転#のりもの

力だめしクイズ

回ると外へ引っぱられる感じ(遠心力)のもとは?

やってみよう

ぐるぐる回して、遠心力を感じよう

物理

回すと外へ引っぱる力が、手に伝わる。

ざいりょう

  • 消しゴム(軽いもの)
  • たこ糸
  • 広い場所

やりかた

  1. 消しゴムを、糸のはしにしっかりむすぶ
  2. 糸の反対のはしを持ち、頭の上でゆっくり回す
  3. 手に伝わる、外へ引っぱる力を感じる
  4. 少し速く回すと、力がどう変わるか感じる

わかることまっすぐ行こうとする消しゴムを、糸が内側へ引っぱって円にしています。だから外へ引っぱる手ごたえ(遠心力)を感じ、速いほど強くなります。

あんぜん広い場所で、まわりに人やものがないか確かめて。頭や窓ガラスに当てないこと。

このきじは「力と運動のきほんコース」の 5/10 最初から読む

ほかに のりもののしくみコース にも入っています。

まだわからないこと、もっと知りたくなったことはありますか。あなたの「なぜ?」が、つぎの記事のもとになります。

もっと知りたい・聞いてみたい