なぜ回ると、外へ引っぱられる感じがするの?(遠心力)
まず、答え
ぐるぐる回るものの中にいると、外側へ引っぱられるように感じます。これを遠心力といいます。本当は「まっすぐ進もうとする性質」が、外へ飛び出そうとして見えているのです。
どうして?
物には、まっすぐ進み続けようとする性質(慣性)があります。回っているとき、体はまっすぐ行こうとするのに、乗り物やロープが内側へ引っぱって、曲げています。
その結果、中にいる人は「外へ引っぱられる」と感じます。バケツをぐるぐる回すと水がこぼれないのも、水が外へ押しつけられているからです。
もう一歩
くわしく言うと、まっすぐ進もうとする物を、内側へ引っぱって円を描かせる力(向心力)が必要です。ロープ、レール、タイヤと地面の摩擦ものがふれ合うときの、すべりにくさ・止める力。などが、その役目をします。中の人から見ると、外向きの力(遠心力)を感じます。速く回るほど、また円が小さいほど、強くなります。
カーブを曲がる車や電車で、体が外へかたむくのも、洗濯機の脱水で水が飛ばされるのも、遠心分離機で重いものを外側へ集めるのも、この性質です。だから、カーブの道を内側へかたむけたり(バンク)、乗り物に手すりをつけたりして、この力に対応しているのです。
へぇ、となる話
宇宙ステーションをぐるぐる回転させると、遠心力を、人工の重力のかわりに使える、というアイデアがあります。回る力で「下」を作るのです。SFのようですが、物理としては本当の話です。
身のまわりの同じしくみ
カーブでかたむく体、バケツを回す遊び、洗濯機の脱水、メリーゴーラウンド、遠心分離機。どれも、回る物の「まっすぐ進もうとする性質」が生んでいます。