本を大量に刷る「活版印刷」は、どうして生まれたの?
まず、答え
昔、本は一冊ずつ手で書き写すしかなく、とても高価で、数も少ないものでした。グーテンベルクは、文字のはんこを並べて同じページを何枚も刷るしくみ(活版印刷)を作り、本を一気に増やせるようにしました。
どうして?
手で写すと、一冊にとても長い時間がかかり、書きまちがいも起きます。「知りたいことが書かれた本が、ごく一部の人にしか届かない」。この大きな困りごとが、出発点でした。
もう一歩
グーテンベルクの工夫は、まったくのゼロからではなく、「組み合わせ」でした。ひとつひとつの文字を金属のはんこにして、自由に並べかえられるようにする。文章が変わっても、はんこを組み直せばいい。さらに、ぶどうやオリーブをしぼる道具(プレス機)のしくみを応用して、紙にインクをぎゅっと押しつけました。インクも、紙にのりやすいものを工夫しました。すでにある技術を上手に組み合わせて、新しい価値を生んだのです。この発明で本が安く大量に作れるようになり、知識や考えが、世界中の多くの人へ一気に広まりました。
へぇ、となる話
情報がたくさんの人に届くようになったことは、のちの学校や新聞、そして今のインターネットにつながる、大きな一歩でした。「情報が広まる」力は、世界を変えます。
身のまわりの同じしくみ
教科書、絵本、新聞、チラシ。同じものをたくさん刷って多くの人に届ける、という今のあたりまえは、この発明から始まりました。