マジックテープは、植物のまねから生まれたってほんと?
まず、答え
ペタッとくっつく「マジックテープ(面ファスナー)」は、野原の植物の実(オナモミなどの「ひっつき虫」)が服にくっつくしくみを、まねして作られました。
どうして?
ある人が、犬を連れて散歩したあと、服や犬の毛に、植物の実がたくさんくっついているのに気づきました。「どうして、こんなにしつこくくっつくのだろう?」。多くの人がイライラして払い落とすだけのところを、その人は「なぜ?」と立ち止まったのです。
もう一歩
実を虫めがねでよく見ると、先が小さなかぎ(フック)のようになっていて、服の糸の輪に引っかかっていました。そこで彼は考えました。「片方に小さなかぎ、もう片方に輪をたくさん作れば、くっついたり、はがしたりできる留め具になるのでは?」。この推論をもとに、何年もかけて材料や作り方をためし、改良を重ねて、マジックテープが生まれました。自然のしくみをよく観察して、ものづくりに生かすことを「自然に学ぶ(バイオミミクリー)」といいます。答えは、案外、身近な野原に落ちているのかもしれません。
へぇ、となる話
自然に学んだ発明は、ほかにもたくさんあります。カワセミのくちばしの形が、速い電車の先頭の設計に生かされた、という話も有名です。生きものは、長い時間をかけて工夫を積み重ねた、発明の大先ぱいなのです。
身のまわりの同じしくみ
くつ、かばん、服の留め具。毎日使うマジックテープは、野原の「ひっつき虫」の観察から生まれました。