電子レンジは、偶然のできごとから生まれた?
まず、答え
食べ物をあたためる電子レンジは、まったくべつの機械を実験していた人が、「ポケットのチョコがとけた」という偶然に気づいたことから生まれました。
どうして?
その人は、電波を使う機械(レーダー)の実験をしていました。ある日、機械の前に立っていると、ポケットに入れていたチョコレートが、いつのまにかとけていたのです。ふつうなら「服がよごれた」で終わります。でも彼は、「もしかして、この電波が食べ物をあたためたのでは?」と考えました。
もう一歩
そこで彼は、たしかめてみました。同じ機械の近くにポップコーンのもとを置くと、はじけました。卵を置くと、あたたまってはじけました。予想どおり、電波が食べ物をあたためていたのです。電子レンジが使う「マイクロ波」という電波は、食べ物の中の水の粒を、はげしくふるわせます。そのふるえが熱になって、食べ物の内側からあたたまるのです。外から火であぶるのとは、あたたまり方がちがいます。偶然の「あれ?」を、問いに変え、実験でたしかめ、便利な道具に育てた。これも、発明の王道です。
へぇ、となる話
最初の電子レンジは、人の背たけほどもある、とても大きなものでした。今のように家庭で使えるようになるまでには、たくさんの改良が重ねられました。
身のまわりの同じしくみ
おべんとうをあたためる電子レンジ。その中では、目に見えない電波が、水の粒をふるわせて働いています。