葉は、どうやって枝からはなれるの?
まず、答え
葉の付け根に切りはなすための特別な層ができて、木のほうから葉を切り落としています。
どうして?
葉は、風に引きちぎられて落ちるのではありません。秋になると、葉の付け根に離層という、細胞のつながりがゆるい層ができます。
ここは、あらかじめ用意された切りとり線のようなものです。つながりが弱くなったところへ、風がふいたり、葉の重みがかかったりすると、すっとはなれます。だから、しっかりついている葉と、指でさわっただけで落ちる葉があるのです。
もう一歩
すごいのは、切る前に傷口をふさんでいることです。離層のすぐ内側には、コルクのようなかたい層が先に作られます。葉がはなれたあとには、そのふたが残ります。だから木は、切り口から水を失ったり、そこから菌が入ったりしません。
順番が大事です。まず栄養を回収し、次に傷口のふたを作り、最後に切りはなす。木は自分の体の一部を、手順どおりに切り落としているのです。「葉が落ちる」より「木が葉を落とす」といったほうが、実際に近い言い方になります。
このタイミングは、日の長さと気温を手がかりに決まります。合図となる物質が、葉から枝へ送られたり送られなくなったりすることで、離層が作られます。
へぇ、となる話
葉が落ちたあとの枝を、虫めがねで見てみてください。丸や三角の跡が残っていて、その中に、水や栄養を運んでいた管の切り口が点々と見えます。これを葉痕といいます。オニグルミの葉痕はヒツジやサルの顔に見えることで知られていて、冬の枝を観察する楽しみのひとつになっています。
身のまわりの同じしくみ
切手のミシン目、お菓子の袋の切りとり線、ノートのミシン目。きれいにはなすために、先に弱い線を作っておく。同じ考え方です。