たくさん卵を産む生きものと、少ししか産まない生きものがいるのはなぜ?
まず、答え
たくさん産んで運にまかせるか、少なく産んで大事に守るか。子を残すやり方が2通りあるからです。
どうして?
サケは一度に2000〜3000粒の卵を産みますが、そのほとんどは食べられたり、流されたりして、親になれるのはごくわずかです。カエルも、カメも、虫の多くも、数でおぎなう作戦です。守るかわりに、たくさん産んでおく。どれかが生きのびればいい、という考え方です。
反対に、ゾウはおなかの中で2年ちかく育ててから、1頭だけを産みます。そのあとも、群れのみんなで長いあいだ守り、育てます。数は少ないけれど、1頭が生きのびる見こみはとても高くなります。
もう一歩
どちらが優れているということはありません。まわりの環境しだいで、うまくいく作戦がちがうだけです。
天敵が多く、いつ何が起きるかわからない場所では、たくさん産む作戦が向いています。安全で、食べ物が安定している場所では、少なく産んで手をかける作戦が向いています。だから同じ生きものでも、すむ場所によって産む数が変わることがあります。生きものは、自分のいる世界に合わせた答えを出しているのです。
へぇ、となる話
たくさん産む生きものは、卵を守らないぶん、産む場所選びに手をかけます。サケは川底の石をほって卵をうめ、モンシロチョウは幼虫が食べられる葉っぱをえらんで、そこに卵を産みます。守らないのではなく、守り方がちがうのです。
身のまわりの同じしくみ
魚のたまごは数えきれないほど、鳥のたまごは巣に数個、人の赤ちゃんはふつう1人。数のちがいには、それぞれ理由があります。