なぜチョウやカエルは、姿がすっかり変わるの?
まず、答え
子どものときと大人になってからで、食べ物やすむ場所を分けられるからです。
どうして?
チョウの幼虫は、葉っぱをむしゃむしゃ食べて育ちます。大人になったチョウは、花のみつを吸います。カエルのおたまじゃくしは水の中で藻を食べ、大人のカエルは陸で虫をつかまえます。
もし親子が同じ場所で同じものを食べていたら、親子どうしで食べ物を取り合うことになります。姿を変えて、子ども時代と大人時代でまったくちがう暮らしをすれば、その取り合いが起きません。ひとつの体で、2つの人生を生きるようなものです。
もう一歩
チョウは、さなぎの中で体を作りかえます。幼虫のときの体はいったんどろどろに近い状態までほどかれ、羽や細い足、みつを吸う口が組み立てられます。まったく別の生きもののような姿になるので、これを完全変態といいます。
いっぽう、トンボやバッタやセミには、さなぎの時期がありません。脱皮をくり返しながら、少しずつ大人の形に近づきます。こちらは不完全変態です。同じ「変わる」でも、作りかえ方には2通りあります。
へぇ、となる話
カエルのおたまじゃくしは、えらで水中の酸素を取り入れています。大人になるにつれて肺ができ、しっぽは吸収されて短くなり、足が出てきます。しっぽは取れて落ちるのではなく、体の材料として使い直されています。
身のまわりの同じしくみ
セミのぬけがら、モンシロチョウのさなぎ、春の池のおたまじゃくし。身近な場所で、一生の途中の姿を見ることができます。