遠くの音がよく聞こえたり、雨のにおいがすると、雨が近い?
まず、答え
遠くの電車や鐘の音がいつもよりよく聞こえたり、なんとなく「雨のにおい」がしたりするのは、雨が近づいているサインのことがあります。どちらも、空気の変化が関わっています。
どうして?
雨の前は、低気圧空気の重さがものを押す力。が近づいて空気が湿り、上空にあたたかい空気のふたのような層ができることがあります。すると、ふだんは上へにげていく音が、この層ではね返されて遠くまで届き、「遠くの音がよく聞こえる」と感じます。また、山や景色がいつもよりくっきり近く見えるのも、湿った空気のしわざです。
もう一歩
「雨のにおい」にも理由があります。雨が降り出すと、地面や植物についていた成分や、土の中の小さな生きものが出すにおいのもとが、まき上げられて香ります。これは「ペトリコール」と呼ばれ、多くの人が「雨のにおい」と感じるものです。降る前でも、湿った風がこうしたにおいを運んでくることがあります。音・におい・見え方――どれも「空気が湿ってきた」という、同じ変化のあらわれです。ただし、これらのサインも絶対ではありません。気づいたら「雨が近いかも」と予想し、実際に降るかをたしかめる。その習慣が、五感で天気を読む力になります。
へぇ、となる話
「雨のにおい」を感じる力は人によってちがい、とても敏感な人もいます。動物はもっと敏感で、雨の前のにおいや気配を、早くから感じ取っているようです。
身のまわりの同じしくみ
遠くの音、山の見え方、風のにおい。目だけでなく、耳や鼻でも、天気のサインは受け取れます。