「泣く」のは、なぜ?泣いてもいいの?
まず、答え
泣くのは、心が強く動いたときに、体が自然に見せる反応です。悲しいとき、くやしいとき、うれしいときにも、涙は出ます。泣くのは、はずかしいことでも、弱いことでもありません。むしろ、心を落ち着け、まわりに気持ちを伝える、大切な働きなのです。もちろん、泣いてもいいのです。
どうして?
人は、心が大きく動くと、涙が出ます。これには、いくつかの役目があります。ひとつは、心を落ち着けること。強い気持ちがあふれたとき、涙とともに、それを外に出すことで、心が少しずつ静まります。だから、泣いたあと、少しすっきりすることがあるのです。
もうひとつは、まわりに伝えること。涙は、言葉にできない「つらい」「助けて」を、まわりの人に伝えます。それを見た人は、「どうしたの?」と、そばに来てくれます。泣くことは、一人でかかえないための、自然な合図でもあるのです。
もう一歩
「泣くのは、はずかしい」「男の子は泣いちゃダメ」と、聞いたことがあるかもしれません。でも、それは正しくありません。涙は、だれにでもそなわった、自然な働きです。性別も、年れいも、関係ありません。がまんして泣かないより、泣ける場所で泣くほうが、心にとっては、ずっと健康的なのです。
泣きたいときは、泣いていい。人の見ていないところでも、だれかのそばでも。そして、泣いている自分を、責めないこと。「こんなことで泣くなんて」ではなく、「今、それだけ心が動いたんだな」と、認めてあげる。また、だれかが泣いているのを見たら、「泣くな」ではなく、そっとそばにいてあげる。涙は、弱さではなく、心が正直に働いている、あかしです。泣ける人は、自分の気持ちを、大切にできる人なのです。
へぇ、となる話
じつは、感情で流す涙には、玉ねぎを切ったときの涙とは、少しちがう成分がふくまれている、という研究があります。強い気持ちのときの涙には、心の緊張をやわらげる物質が混じっているとも考えられています。涙は、ただの水ではなく、心を守る働きを持った、体からのおくりものなのかもしれません。
身のまわりの同じしくみ
悲しくて泣くこと、くやしくて泣くこと、感動して泣くこと、うれしくて泣くこと。どれも、心が強く動いた合図です。泣くのは、心が正直に働いている、自然なこと。がまんしなくて、いいのです。