会社は、なぜ上場するの?しない会社もあるのはなぜ?
まず、答え
いちばん大きな理由は、大きな挑戦のためのお金を、広く集められるからです。あわせて、名前が知られ、信用も増します。それでも上場しない会社が多いのは、自分たちだけでは決められなくなるから。どちらがえらいのではなく、何をしたいかで選びます。
どうして?
上場すると、会社は新しく株を出して、たくさんの人からお金を集められます。銀行から借りたお金とちがい、返す必要はありません。工場を建てる、何年もかかる研究を続ける、海外に出ていく。時間のかかる大きな挑戦ほど、この形が向いています。
お金のほかにも、いいことがあります。厳しい審査を通ったという事実そのものが信用になり、取り引きの相手や銀行から信頼されやすくなる。名前がニュースに出るので、いっしょに働きたい人も集まりやすくなります。
もう一つ、見落とされがちな理由があります。会社を始めた人や、まだ何もないころに応援してお金を出した人が、持っていた株を売って、お金に変えられるようになることです。次の挑戦を始めるための、大事な出口になります。
もう一歩
では、なぜ上場しない会社があるのでしょう。
株主が増えるということは、会社の持ち主が増えるということです。持ち主が増えれば、その人たちに説明し、納得してもらわなければ、大事なことを決められません。しかも株主の多くは、今年と来年の成果を見ています。十年かけて育てたい仕事があっても、今の数字はどうなっているのかと問われ続けます。
決まった形で報告し、説明するための手間もお金もかかります。株を買い集められて、会社の進む方向を外から変えられてしまうこともあります。
だから、自分たちのやり方をつらぬきたい会社、長く静かに続けたい会社、急いで大きくする必要のない会社は、あえて上場しません。いちど上場したあとに株を買い戻して、上場をやめる会社もあります。上場は、お金と信用を得るかわりに、決める自由と手間を差し出す取り引き。得るものと差し出すものを見比べて決めるものなのです。
へぇ、となる話
世界にも日本にも、名前を知らない人はいないのに、上場していない大きな会社がいくつもあります。上場しない理由としてよく挙げられるのは、自分たちが大切にしたいことを、自分たちで決めたいから、という考えです。会社の大きさと、上場しているかどうかは、関係がありません。
身のまわりの同じしくみ
みんなからお金を集めてイベントをすれば、大きなことができます。かわりに、出してくれた全員に説明し、意見も聞かなければなりません。自分のおこづかいだけでやれば、小さくても好きに決められる。上場するかどうかも、同じ形の選択です。