木目って、なんの模様?なぜ削る向きで感じがちがうの?
まず、答え
木目は、木が1年ごとに太るときにできる年輪と、水を運ぶ細長い管(繊維)の並びが作る模様です。この繊維の向きによって、削りやすさや割れやすさが変わります。
どうして?
木は、幹の外側へ、1年に1輪ずつ太っていきます。春から夏は速く育ってやわらかく色のうすい部分、秋はゆっくり育ってかたく色の濃い部分ができ、これがしま模様(年輪)になります。
木の中には、根から葉へ水を運ぶ細い管が、たての方向に通っています。この繊維の束が、木目の筋になっているのです。
もう一歩
木は、繊維がたての方向にそろっています。だから、繊維にそって割ると楽に割れ、繊維を横切って割ろうとすると割れにくくなります。
彫るときも同じです。繊維の向きに刃を沿わせる「順目(ならいめ)」だと、つるっと気持ちよく削れます。逆に、繊維に逆らう「逆目(さかめ)」で削ると、繊維が起き上がって、ささくれたり引っかかったりします。木彫りで「同じ木なのに、場所によって削る感覚が全然ちがう」と感じるのは、この繊維の向きがあちこちで変わっているからです。だから彫る人は、木目をよく見て、削る向きをこまめに変えます。
へぇ、となる話
木目は、その木が生きてきた時間と天気の記録でもあります。まっすぐで細かい木目の木は、ゆっくり均一に育った証拠で、加工しやすく、見た目も美しいと大切にされます。
身のまわりの同じしくみ
まな板や家具の木目、割りばしがたてにきれいに割れること、木彫り、フローリングの板。ぜんぶ、繊維の向きが関わっています。