なぜ木によって、かたさや削りやすさがちがうの?
まず、答え
木のかたさや削りやすさは、木の種類、詰まり具合(密度同じ体積での、重さのつまり具合。)、繊維の向き、そして乾き具合で決まります。同じ木でも、部分によってかたさがちがいます。
どうして?
すき間が多くて軽い木(キリやホオノキなど)は、やわらかくて削りやすい木です。反対に、ぎっしり詰まって重い木(ケヤキやカシなど)は、かたくて丈夫です。
だいたい、針葉樹(スギ・ヒノキ)はやわらかめ、広葉樹はかたいものが多いです。木を持ったときの重さは、かたさの手がかりになります。
もう一歩
木のかたさは、木を作っている小さな細胞のかべの厚さと、その詰まり具合(密度)で決まります。密度が高いほど、重くてかたくなります。
同じ丸太でも、年輪のかたい部分とやわらかい部分があり、節(枝のあと)のまわりは特にかたく、刃が引っかかります。また、乾いた木はしまってかたく、生木は水を含んでねばります。
だから木彫りには、やわらかくて木目のそろった、ホオノキ・カツラ・シナノキなどがよく使われます。かたい木は丈夫ですが、彫るには力と、よく切れる刃が必要です。作りたいものに合った木を選ぶことが、加工の第一歩なのです。
へぇ、となる話
世界でいちばんかたいといわれる木は、水に沈むほど詰まっていて、昔は機械の部品にも使われました。反対に、バルサという木はとても軽くやわらかく、模型作りに使われます。同じ「木」でも、性質はおどろくほど幅広いのです。
身のまわりの同じしくみ
やわらかいキリのたんす、かたいカシで作る道具の柄、彫刻に使うホオノキ、軽いバルサの模型飛行機。どれも、木の性質を選んで使っています。