年をとるって、どういうこと?
まず、答え
体の修理が、体の傷みに追いつかなくなっていくことです。
どうして?
体は、とても小さな部屋(細胞)がたくさん集まってできています。細胞は毎日はたらき、こわれ、新しく作りなおされています。子どものころは、この作りなおしがとても速いので、けがもすぐ治り、体もどんどん大きくなります。
けれど、作りなおすたびに、ほんの少しの写しまちがいが起こります。長い年月のあいだにそれがたまり、修理の速さもだんだん落ちていきます。すると、傷んだところが残るようになります。これが、年をとるということです。
もう一歩
つまり寿命は、時計のように「ここで止まる」と決められているのではなく、こわれる速さと直す速さのバランスで決まっている、と考えられています。
だから、修理が上手な生きものは長生きします。ハダカデバネズミは、年をとってもがんになりにくく、30年以上生きます。ベニクラゲというクラゲは、弱ったときに体を作りなおして、子どものときの姿にもどることができます。年をとることは、すべての生きものに共通する決まりごとではないのです。
へぇ、となる話
年をとるのは、悪いことばかりではありません。多くの動物では、長く生きた個体が、水のありかや危険な場所を知っています。ゾウの群れは年長のメスが道案内をしますし、シャチも同じです。体の力はおとろえても、経験という別の力が群れを助けています。
身のまわりの同じしくみ
すり傷が治る速さが、おじいちゃんと子どもでちがう。長く使った道具ほど、あちこち直しながら使う。修理と傷みのせめぎ合いは、体でも道具でも同じです。