なぜ片足でも、立っていられるの?
まず、答え
体は、目・耳の奥のセンサー・足の裏の感覚を使って、たえずかたむきを感じ取り、小さく筋肉を動かして、たおれないよう調整しています。だから、片足でも立っていられるのです。
どうして?
立っているとき、体は完全に止まっているわけではなく、細かくゆれながら、バランスをとっています。
体の重さの中心(重心)が、足で支える範囲から外れそうになると、脳がすぐに気づいて、筋肉を動かして戻します。この感じ取る役目を、目・耳の奥の平衡センサー・足の裏がしています。
もう一歩
支える範囲(足のうら)が広いほど、安定します。だから、両足は片足より、足を開くほうが閉じるより、安定します。また、重心が低いほど倒れにくくなります(すもうで腰を落とすのは、このためです)。
目を閉じると、かたむきの情報が減って、ふらつきます(片足立ちで、目を開けたときと閉じたときをくらべると、すぐ分かります)。耳の奥(三半規管耳の奥の、体のかたむきや回転を感じる器官。)の調子がおかしくなると、目が回ってふらつきます。ロボットの二足歩行がむずかしいのも、このバランス調整が、とても高度だからです。人は「倒れそう→戻す」を、ものすごい速さでくり返しています。
へぇ、となる話
じつは、人が立つ・歩くのは、「たおれかけては、立て直す」のくり返しです。歩くとは、前へたおれる力を、足でうまく受け止め続けること。あたりまえの動作が、じつは精密なバランス芸なのです。
身のまわりの同じしくみ
片足立ち、平均台、自転地球が自分でくるくる回ること。昼夜のもと。車、すもう、やじろべえ。どれも、重心と支える範囲のバランスで、たおれずにいられます。