ちゃんと「くらべる」には、どうすればいい?(フェアなくらべ方)
まず、答え
2つをくらべて「こっちのほうがいい」と言うには、変える条件を1つだけにして、ほかは同じにするのがコツです。これを「フェアにくらべる」といいます。
どうして?
たとえば「この肥料は植物によく効く」と確かめたいのに、肥料をあげた鉢だけ日なた、あげない鉢は日かげに置いたらどうでしょう。よく育っても、肥料のおかげか、日光のおかげか、わからなくなります。くらべたいもの以外がちがっていると、答えがにごってしまうのです。
もう一歩
だから、フェアにくらべるには、変えるものを1つだけにします。肥料の効果を見るなら、水・日光・土・鉢の大きさは全部同じにして、肥料だけを変える。すると、育ち方のちがいは「肥料のせい」と言えます。これを対照実験といい、科学の基本の道具です。もうひとつ大事なのが、数です。1回だけくらべても「たまたま」かもしれません。いくつも試して、それでも同じなら、より確かになります。テレビやネットの「これを使ったら元気になった!」という話も、「ほかの条件は同じだった?」「何人で試した?」と考えると、本当かどうかを見ぬけます。フェアにくらべる力は、だまされないための力でもあるのです。
へぇ、となる話
新しい薬が本物かどうかを確かめるときも、この考え方が使われます。よく似た2つのグループを作り、片方だけに薬を使って、ちがいをくらべるのです。フェアなくらべ方は、命を守る研究の土台にもなっています。
身のまわりの同じしくみ
どっちの消しゴムがよく消える?どの育て方が早い?くらべるときに「ほかは同じ?」と考えると、正しい答えに近づけます。