「問題」と「課題」は、どうちがうの?
まず、答え
問題は、「今こまっている、そのこと」。課題は、「そのために、自分がやると決めたこと」です。問題は見つけるもので、課題は決めるもの。ここがちがいます。
どうして?
問題は、「こうなってほしい」と「今こうなっている」のあいだの、ずれのことです。たとえば、漢字テストで10問まちがえた。ほんとうは全部書けるようになりたい。このずれが問題です。問題は、事実なので、だれが見ても同じように見えます。
課題は、そのずれをうめるために、自分がやると決めたことです。「毎日5分、まちがえた漢字だけ書く」。これが課題です。決めるのは自分なので、同じ問題でも、人によって、ちがう課題になります。
大事なのは、問題を見つけただけでは、何も変わらないということ。そして、問題をよく調べないまま課題を決めると、がんばっても直らないということです。まちがえた原因が「読み方を知らなかった」なのに、書く練習だけをくり返しても、なかなかよくなりません。
もう一歩
問題から課題にするまでには、順番があります。
- 理想を決める(どうなっていたらうれしいか)
- 今を見る(じっさいは、どうなっているか)
- ずれを言葉にする(これが問題)
- なぜそうなるかを、さぐる(原因)
- 自分がやることを決める(これが課題)
もうひとつ、コツがあります。課題は、自分が動かせることにする、ということです。「先生の話が早い」は、自分では変えられません。でも「わからなかったところに印をつけて、あとで聞く」なら、自分でできます。人や、天気や、決まりのせいにして終わると、そこで止まってしまいます。自分の手が届く形に言いかえたとき、問題ははじめて課題になります。
へぇ、となる話
同じ「本が読まれない」という問題でも、原因が「置き場所が遠い」なら課題は置き場所を変えること、「どれを読めばいいかわからない」なら課題はおすすめを見せることになります。問題はひとつでも、課題はいくつも作れる。だから、原因をさぐる時間が、いちばん近道になるのです。
身のまわりの同じしくみ
朝、いつもあわてる(問題)→ 前の日に持ち物をそろえておく(課題)。部屋がすぐ散らかる(問題)→ 帰ったらランドセルを決めた場所に置く(課題)。言いかえてみると、やることがはっきりします。