昔は「病気は悪い空気のせい」と思われていた?
まず、答え
昔の人は、多くの病気は「悪い空気」のせいだと考えました。今では、その多くが、目に見えない小さな生きもの(細菌やウイルス)によって起きるとわかっています。
どうして?
くさったにおいのする場所で病気がはやることが多かったので、「悪い空気が病気を運ぶ」と考えるのは、当時としては筋の通った推論でした。見えないものが原因だとは、道具がなければ気づけません。だから昔の人がそう考えたのは、しかたのないことでした。
もう一歩
考えが変わったのは、観察とデータと実験のおかげです。まず、顕微鏡で「とても小さな生きもの」が見えるようになりました。ある医師は、お医者さんが手を洗うようにしただけで、出産のときに亡くなる人が大きく減ることに気づきました。これは「原因は空気ではなく、手についた何かかもしれない」という、数(データ)が教えてくれたヒントでした。さらにパスツールたちが実験で、「小さな生きものが病気やくさりを起こす」ことをはっきり示しました。こうして「悪い空気」から「微生物目に見えない、小さな生きもの。」へと、原因の考えが更新されたのです。手を洗う、きれいにする、という今のあたりまえは、この発見から生まれました。
へぇ、となる話
「なんとなくの説明」を、数えたり実験したりしてたしかめると、本当の原因にたどりつけます。手洗いがなぜ大切かも、この歴史を知ると、よくわかります。
身のまわりの同じしくみ
食べ物が腐る、カビが生える、虫歯になる。どれも、目に見えない小さな生きもののはたらきです。見えなくても「いる」とわかったことが、くらしを大きく変えました。