「適性」ってなに?「向いている」って、どういうこと?
まず、答え
適性は、その人につけられた点数ではなく、人と、やることや場との相性のことです。「向いている」とは、自分のくせと、その場で必要なことが、うまくかみ合っている状態を指します。
どうして?
世の中は、分けあってできています。ごはんを作る人、運ぶ人、直す人、教える人、記録する人。ひとりで全部をやっている人は、どこにもいません。だから、みんなが同じ形をしている必要もありません。でこぼこがちがう人どうしが組み合わさると、すき間がうまってチームが強くなります。
ここで大事なのは、同じ性質が、場によってちがう顔になるということです。細かいところが気になる人は、まちがいを見つける役では、とても頼りになります。でも、とにかく速さがいる場面では、その気になりようが重荷になることもあります。性質そのものに、よい悪いはありません。どこで使うか、なのです。
もう一歩
自分の向き不向きを決めつける前に、三つ、たしかめてみてください。
ひとつめ。どんなときに、時間を忘れましたか。夢中になれることは、続けられることです。
ふたつめ。人から、よく何をたのまれますか。たのまれることは、まわりから見たあなたの得意です。
みっつめ。やり終わったあと、へとへとになりますか、それとも元気が出ますか。同じ結果でも、元気が出るほうが、長く続けられます。
そして、適性は生まれたときに全部決まっているわけではありません。やってみて、少し合わせて、また試す。そのくり返しで見えてきます。だから、試した回数が多い人ほど、自分に合う場を見つけやすいのです。
へぇ、となる話
同じ性質が、まわりが変わったとたんに、まったくちがう評価をされることがあります。あるところでは「よく引っぱってくれる」と言われた行動が、別のところでは「もう少し待ってほしい」と言われる。大人の世界でも、ふつうに起こることです。だから、一度の評価を、自分の答えとして受け取らなくていいのです。
身のまわりの同じしくみ
係決め、班の役割分担、リレーの走る順番。うまくいくチームは、みんなが同じことをするチームではなく、ちがう得意を、合う場所に置けたチームです。