食べられる生きものほど、数が多いのはなぜ?
まず、答え
食べられるたびにエネルギーが減っていくので、上に行くほど、養える数が少なくなるからです。
どうして?
草を食べたバッタは、そのエネルギーを全部、自分の体に変えられるわけではありません。動くため、体温を保つため、息をするために、ほとんどを使ってしまいます。次のカエルに引きつげるのは、ほんの一部です。
だいたい、食べられて次の段に引きつがれるのは10分の1くらいといわれています。だから、1匹のワシを養うには、たくさんのヘビが、そのヘビを養うにはもっとたくさんのカエルが、そしてもっともっとたくさんのバッタと草が必要になります。積み上げると、下ほど広く、上ほどせまいピラミッドの形になります。
もう一歩
この形は、一生のちがいとも重なっています。下の段の生きものは、寿命が短く、たくさんの子を残します。上の段の生きものは、長生きして、少しの子をていねいに育てます。数が少ないぶん、いちど減ってしまうと、元に戻るのに時間がかかります。
大きな動物ほど絶滅しやすいのは、このためです。ワシやクマやサメのような上の段の生きものは、もともと数が少なく、増える速さもゆっくりだからです。
へぇ、となる話
ピラミッドは、下の段がやせると上の段から先にくずれます。だから、目立つ大きな動物を守りたいときほど、その足もとにいる小さな虫や草や、土の中の生きものを守る必要があります。守るとは、いちばん上を手あつくすることではなく、下から支えることなのです。
身のまわりの同じしくみ
牛肉を1kg作るのに、大量の草や飼料が必要になる。同じ畑から、野菜のほうがたくさんの人を養える。食べもののことを考えるときにも、この段の話が出てきます。